こんにちは、フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。

少し前になりますが、静岡市清水文化会館マリナートで「ICTを活用した海外との取引について」と言うタイトルで講演をさせていただきました。
日頃は、フェアトレードについて・・・SDGsについてお話を、と言うご依頼が多いのですが、今回の内容は初めてのことで、どうすればいいのか、いろいろ考えました。お話をいただいたのが、まだ寒い時期、お店にまだチョコレートがあったので、2月くらいですね。講演の日までは4カ月ほど時間があったので、私がこれまで海外のフェアトレード事業者といっしょに取り組んできたことをおさらいしつつ、準備をしました。

一番長く取引をさせていただいているのが、このブログにもよく登場するPeru Land All naturalのMaria。お店を始める前に、シドニー大大学院に留学をしていた時に初めてコンタクトをしてからもう10年以上になります。最初は、電話で・・・でも相手マリアのお父さんのアガピトでスペイン語、私は英語。言葉が通じず、それはもう四苦八苦💦💦💦

そのうち、今窓口になってくれているMariaとコミュニケーションが取れるようになり、彼女は英語が分かるので、電話やメールでのコミュニケーションがスムースにできるようになりました。そしてSkype(スカイプ)を使用して、顔を見て、実際のサンプルを見せてもらいながら、製品作りを進めました。そんな状況で7年ほどは、お互い直接会うことはなく、仕事を進めてきましたが、遂に3年前、2017年の12月、マリアが私が住む静岡に来てくれました。

マリアと初対面の時

会うのは初めてですが、電話やメール、そしてSkypeを使ってずっとコミュニケーションは取っていましたから、気分的にはもう旧知の中です。それでも直接会えたのはうれしかったですね!

ただ、これで私の仕事のやり方が変わったかと言うとそんなこともなく、私は今まで通り現地に行かず、電話やメールやSkypeを使って、仕事を進めています。講演会の主催者さんからは、「コロナ禍でどう対応しているか」を知りたいですと、ご要望があったのですが、実はこの点でも何も変化はなく、逆に、マリアとのやり取りに加え、編み物や石加工の職人さんもZoomなどのミーティングに参加をしてくれて、より距離が近くなった感じです。

講演の中では、ペルーのマリアとZoomで繋いで、普段どのようにコミュニケーションをしているのか実演もしました。ペルーと日本は14時間もの時差があるので、マリアには早朝6時前から準備をしてもらいました。

マリアには、自己紹介に加え、

1.日本人とのコミュニケーションで印象に残っていることは?
2.日本人と外国人でコミュニケーションにどんな違いがある?
3.ICTを活用していてよかったこととそうでないことは?

について質問をしました。今日はICTの活用についてのブログなので1と2については、また別のブログで書かせていただきますね。

先にも書いているように、マリアと私のコミュニケーションは、時間の経過とともに、使うアプリは異なってもずっとICTを活用しています。

ですから、3番の質問についてのマリアの答えは、

『コロナによって急遽ICTを使うようになったのではなく、コロナの感染拡大時には "We are already ready" (私たちはすでに準備万端)でした。ICTなくては、私たちの仕事はあり得ません』

と見事な回答でした。まさにその通り!

最初は、電話、メール、そしてSkypeを使い、そのあとは、Whats Appと、去年からはZoomも使い・・・
ZoomやSkypeなどでビデオ通話をした後は、確認のための議事録をメールしたり、Whats Appにメモを残したりと合わせ技も使います。

ICTの恩恵を受けながら仕事をしつつ、それでもいつかはペルーに、マリアに、職人さんたちに会いに行くよーと思っています。