Baladarshan~寄付よりも仕事を!!~

インド第4の都市チェンナイのスラムで活動するソーシャルワーカーたちが立ち上げたフェアトレード生産者グループ、Baladarshanは、2015年に実施した、2人の男子大学生と私とで実施したトートバッグプロジェクトで、私たちの依頼を引き受けてくれたグループです。約1年くらいかけて行ったプロジェクト・・・いろんなアイデアをたくさん盛り込んで、頑張りました。私たちの様々な要望に真摯に向きあって、いい商品を作ってくれました。

fair trade tote bag projectで作ったバッグと生産者たち
ミシンを使って縫製作業をしている女性

大きなスラムの女性たち、家族の問題(アルコール依存、DVや貧困など)を抱えながらも、スキルを付けるために、Baladarshanが実施するトレーニングに参加し、リサイクルしたペットボトルで作った紐でバスケットを編んだり、染物(ウッドブロックプリントやシルクスクリーンプリント)、ミシン縫製などの技術を身に着け、グループで活動しています。

例えば、ウッドブロックプリントの生地を染めるグループ、そして、その生地を縫製して、ポーチやハンカチなどを作るグループ・・・コーディネーターのPrasadや縫製作業のグループをまとめているRajendranが、女性たちのトレーニングの様子を教えてくれます。みな、とても熱心に学んでいて、私がビデオ通話でその様子を見ていることがわかると、みなスマホの前に集まって、手を振って、ハロー、ミス!と声をかけてくれます。

コロナ禍で今年の4月から7月くらいまでは工房での作業ができなくなり、また多くのメンバー、その家族がコロナに感染し、非常に深刻な状況になりました。工房が再開されて私がRajendranにビデオ通話をすると、作業に集まっていて、女性たちがスマホの前に集まってきて、

『ミス、仕事がしたい!寄付よりも仕事が欲しい』と訴えてきました。

発注できる仕事量はまだまだ少ないですが、彼らの仕事をしたいという熱意にこたえられるよう、私も頑張って営業をしていこうと思います。

リサイクルしたペットボトルからバスケットを編むチェンナイの女性たち

Teebomでは、下記の商品をBaladarshanと一緒に作り、輸入をしています。
リサイクルペットボトルのバスケット
カラムカリ(ウッドブロックプリント)の布小物
●シルクスクリーンプリントの布バッグ