こんにちは、フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。

少し前ですが、アフガニスタン復興支援特定認定NPO法人カレーズの会の理事会に出席してきました。カレーズの会は、静岡に本部を置き、アフガニスタンのカンダハールで医療と教育の草の根支援活動をしている小さなNPOです。今年でNPOが発足して20年です。私は日本に戻ってから参加させていただいていて今年で10年になります。理事長のレシャード医師はじめ、アフガン事務所のスタッフ皆、アフガニスタンの人たちのためのBacis Human Needsを満たすため、とても熱心に活動しています。私は医療や教育の専門スキルを持ち合わせていないので、時々ジレンマも感じるのですが、でもこうしてブログやソーシャルメディアを通じて、少しでもアフガニスタンの実情をお伝えできればと思い、発信させていただいています。

クリニックを受診したお母さんと子供
青空教室で学ぶ子供たち

今年の夏の募金では、タリバン政権発足以降、国連以外の支援が滞っているため、初めて教育や医療のプロジェクトへの支援ではなく、乳幼児や妊産婦さんたちを対象にした食糧支援のためのご協力をお願いしました。カレーズの会のクリニックはカンダハールにあり、毎日100人以上の患者さんが受診されますが、そこで食糧パックを配布することにしました。

食糧パックは、小麦粉(アフガンの主食はパンです)食用油、豆、お米、ゴマなどの本当にシンプルな内容です。

でも、今年の10月以降、5歳未満の子供の低体重児の割合が非常に増えてきていて、食糧不足による栄養失調児が多くなってきている状況が現地から報告されました。15%以上の子供が低体重児です。驚くほど高い数字です。

また、タリバン残店政権発足以降、地域の治安は改善しているとのことですが、暫定政権の方針により中学生以上の女子の通学が再開している状況が続いているとのこと。カレーズの会が運営するハジニカ小中高等学校は、他の学校に比較すると女子児童生徒の数が多いのですが、昨年来、中学生以上の女の子は通学できず、自宅待機の状態が続いています。その女子生徒に対して、プリントを配布する仕組みを整えたり、小さな寺子屋のような場所を開設できないかと模索中です。インターネット環境など整っていないため、リモート授業などを行うことができません。

今年も寒い冬がやってきました。アフガンの冬はとても寒いので暖房が欠かせませんが、燃料の確保がとても厳しい状況で、栄養不良に加えて寒さのため、多くの子供たちの命が危険にさらされています。

子供たちが心身ともに健やかに成長できるような環境を少しでも下支えができればと思います。皆さんのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。カレーズの会では、12月1日から冬の募金を行っています。こちらから募金の情報を見ていただけますので、ぜひご協力をお願いいたします。

また、カレンダーも絶賛販売中です。カレンダーのお申込みは、こちらからお願いいたします。多くの皆さんのご協力が必要です。よろしくお願いいたします。