こんにちは、Teebomのイマイナホコです。

昨日は、蒲原生涯学習交流館で「チョコレートはどこからくるの?」と題した講座を行ってきました。なんと今回は、はじめての親子講座でした。小学低学年から中学2年生までのお子さんと彼らのお父さん2名・母さん6名、8組がご参加くださいました。

内容は、

まず最初は、チョコレートの原料やどういう手順でチョコレートができるのか?を絵や写真を作って解説しました。ラグビーボールのような形をしたカカオのどの部分がチョコレートの原料になるのか?発酵すると香しいカカオの香が発生するんだよ!麻袋に入れられたカカオ豆は船に乗せられて日本に運ばれてくるんだよ!

そして、そのカカオは西アフリカのガーナと言う国から届くんです!ガーナってどんな国?こちらも写真を見てもらったり、ガーナで作られたエレファントグラスと言うイネ科のバスケットを頭の上に乗せて、「こんな風にしてガーナの人はモノを運ぶんだよ」と実演したり・・・(上手にはできませんでしたが・・・)

上の画像は、去年の講座でガーナ出身の知人がバスケットを頭に乗せて歩いて見せてくれたものです。流石にさらりと実演してくれて、とても上手でした!

さらには、参加してくれた小学生の生年月日を聞いて、曜日を調べ、ニックネームを付けたりもしました。ガーナでは、生まれた日をその子の名前にするんだそうです。例えば、第7代国連事務総長のコフィ・アナンさんは金曜日に生まれたので、金曜日生まれの男の子の名前「コフィ」がつけられたんだそうです。面白いですね:)

そして本題のガーナのカカオ農園で働く子供たちのことを、ビデオで見たり、「チョコレートと青い空」(堀米薫作、小泉るみ子絵、そうえん舎出版)を弥生先生に呼んでもらったり、そして、子どもたちが働いで収穫したカカオを使っていないフェアトレードのチョコレートを試食したりといろんな角度から、学んでもらいました。

この講座の始めに、私は『今日の講座では、これまで知らなかったことや考えてもみなかったことがいろいろ出てくると思いますが、それを真っすぐに受け止めて、感じたことや理解したことを自分の言葉で、どんな風でもいいので、言葉にしてほしいと思います』と参加者の皆さんにお願いしました。

子どもたちは、3~4人のグループになり、ご父兄も別のグループに分かれてもらいました。子供たちは年齢差があるので、そのグループの中の中学生のお子さんにグループリーターになってもらいました。

付箋とペンを用意してもらったので、それぞれが感じたこと、理解したことを自分の言葉で、まずは付箋に書いてもらいました。小学2年生の子も、頑張って書きました。中学生はさすが、いろいろ感じてくれたようでたくさん書いてくれました。書いた付箋をお互いに見せ合って、似た内容を1つにまとめて、そのカテゴリーのタイトルも付けました。「チョコレートの味」「働くこと」「かわいそう」「新しく知ったこと」などなどのいろんなタイトルが付きました。中には、「これから」「自分にできること」など、感じたこと・理解したことをベースに、自分がこれからこんな風に行動したいと言ったことを書いた内容もありました。

それをグループのリーダーが皆の前で発表してくれました。お父さんお母さんも同じように発表してくれました。

2時間の予定でしたが、15分ほど時間がオーバーしてしまいましたが、参加者の皆さんが最後まで関心を持って講座を受けてくださいました。特に、児童労働のビデオを見るところ、弥生先生の読み聞かせのところは、とても集中して内容に入り込んでいる様子を感じ取ることができました。また、試食の時には、チョコレートを1粒ずつ丁寧に食べてくれました。

子どもたちの発表も、たくさんの言葉が発せられ、最初は恥ずかしがっていた小学生も、中学生が「私もそう思ったよ」とか「こんな風に感じたんだね!」と言葉をかけられて、嬉しそうでした。

日本にも、世界にもさまざまな状況で暮らしている人たちがいることを知るきっかけになればいいかなと思い、今回の講座を行いました。また、知ったこと・感じたことを自分の言葉で発信することが、自分以外の人たちとの関係性を近づけたり、深めたりするきっかけになることも体験してもらいたかったので、意見交換・発表をメインイベントにしました。

私にとっても初めての親子講座で、どうなることかと始める前は不安が多かったのですが、皆さんとても熱心に講座に参加してくれて、ホッとしました。でも、改善点もたくさんあり、とても学びの多い時間にもなりました。ご参加くださった皆さん、蒲原生涯学習交流館のスタッフさん、そして素晴らしい読み聞かせをしてくださった弥生先生、本当にありがとうございました!

「チョコレートと青い空」とても素敵な本です。よかったら手に取ってみてください。図書館にもありますよ~!

それともう1つ、2021年2月14日の静岡新聞の記事です。