
こんにちは、フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。
今日のブログではちょっと深刻な内容です。
巷では、「コーヒー2050年問題」が取り上げられています。2050年問題とは、気候変動なの影響で、現在の産地の生産量が、このまま何の対策も講じなければ2050年には今の半分になってしまうだろうという深刻な問題のことです。
ですが、2050年まで・・・なんて悠長なことは言っていられないのではと思います。コーヒー豆の価格上昇はとどまるところを知りませんが、価格が上がっても、私たちがコーヒーを購入して、朝や好きな時にコーヒーを淹れて楽しむことができている状況が、もしかしたら近い将来とても貴重な経験になってしまうかも・・・・なんです。
というのも、私のお店ではNPOやフェアトレード・オーガニック専門に珈琲豆を輸入している生活協同組合系の企業から生豆を購入させていただいていますが、去年の秋くらいから、
「入荷する予定の豆が天候不順で遅れます」
「生産量が半減しているので、今期分は、前年度までの実績で配給するようにします」
なんて情報が相次いでいたのですが、今年に入ってからは、なんと
「新豆の購入ですが、価格があまりにも上がりすぎていて入札できませんでした」
「新豆の購入は見送ったので、当面は2024年収穫の豆を販売しますが、そのあとは欠品になります」
という、耳を疑うような連絡が入っています。
加えて、NPOの方が、『気候変動による影響で生産量が減っているところに、新興国などのバイヤーがフェアトレード価格を優に上回る価格で購入していくんです!』と現地のコーヒー農園の様子を教えてくれるのですが、そのような状況に、私は驚きよりも「やっぱりね・・・」と思ったりしています。
今日現在、東ティモールコーヒーが欠品なんですが、東ティモールコーヒーがほしい見ず知らずのコーヒー屋さんからコーヒー豆を分けてくださいって電話があります。例年は10月には入荷する新豆が、いまだ届いておらず流通していないので、枯渇している状況が発生しています。NPOからの情報では、現在通関中で3月初めにはお届けできると思います、と連絡をいただいています。ただ、入荷量が例年の半分程度なので、前年度の実績に応じてお分けします、とのことです。ですので、他のコーヒー屋さんに分けてあげられるほど余裕はないので、申し訳ないのですが、お断りさせていただいています。優先すべきは、当店のコーヒーを楽しみにしてくださっているお客様だからです。
アフリカのコーヒーに関しては、もっと深刻な状況が起こるかもしれません。2025年の豆を購入できなかったと・・・手元にある2024年の豆を、実績のある事業者にのみ、決まった量を配給してくれるとのこと、ありがたいです。が、十分に確保することは難しいと思います。更には、2025年は購入を見送ったけど、2026年は購入できる!・・・保証はないんです。
まさか『配給』なんて言葉を聞くなんて思ってもみませんでしたが、そんな状況が実際に起こってきました。
さあ、どうしよう・・・日本円の価値がどんどん下がり、日本のプレゼンスが低下している状況にどう向き合っていかなければいけないか、正念場です。こういう時こそ、やはりフェアトレード。そして私たちの消費行動を見直さないといけないのかなと思います。