アレッポの石鹸・・・当たり前にするためのたゆまない努力

こんにちは。フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。

Teebomでは、オリジナルのフェアトレード商品を産地の生産者といっしょに作っていますが、私自身が長く愛用していてとても気に入っていて、お店を始めるときは、ぜひお取り扱いをさせていただきたいと思っていたお品もあります。その代表格が「アレッポの石鹸」

見かけは無骨で、全く不愛想な感じ・・・・でも、この石鹸、すごいんです!私自身は20年以上お世話になっていると思います。私は買い物が苦手なので、気に入ったものはずっと使い続けています。あれこれ悩まなくていいから・・・例えば、衣類や靴なども気にったものは同じものを何枚、何足も購入して、ずーっと使います。アレッポの石鹸もその1つ。

 

無骨な見かけとは真反対、きめ細かなすべすべな泡、しっかりと洗えて、さらりと洗い流せます。さらに洗った後はツッパリ感がなく、肌がしっとり。髪も洗っていますので、私の家のお風呂場は、物がとっても少ないです。

当たり前に、何も考えずにずーっと使い続けている石鹸。今更他の石鹸を使うなんて考えられないです。

ところが、シリアの内戦ではシリア最大の街で港町のアレッポで大きなバトルが2012年から約5年間にわたって繰り広げられ、街が崩壊状態になりました。石鹸工房も空爆により破壊され、工房で働く人たちは、命からがら難民キャンプに避難、身を寄せていました。

アレッポの工房が壊滅的な被害を受けたため、一時期確か2012年から2013年くらいは石鹸が入荷してこない時期がありました。お店で販売できないだけでなく、愛用している私自身、石鹸がなくなってしまい、ほんと困りました。当たり前に、なくなることなど考えずに日々使っていたので、どうしよう・・・・と呆然。

 

アレッポの石鹸は出荷されるまでに約1~2年かかります。オリーブとローレルオイルを主成分とする窯炊きの昔ながらの石鹸は、界面活性剤や乳化剤を使用していません。煮詰めた石鹸溶液を床一面に広げ、ある程度固まったところで、カットして、1個1個積み上げて、そこから1年以上熟成をさせてから、世界各地に輸出されていきます。

ですから、今回のように工房がなくなってしまうと、再開してもすぐには商品を輸出できる状況にはならないんです。難民キャンプで過ごす時間が長引けば長引くほど、再開&復興が難しくなります。危険を承知で、石鹸作りに従事している職人たちは工房を再開させました。経済的な拠点になり、再びの攻撃を避けるため、工房や工場の場所は明らかにされていませんが、石鹸を作り続けてくれています。

 

輸入元からも何度となく現地の状況を知らせていただき、「工房再開して、船便にそろそろ乗せられるよ」と聞いてからは、石鹸が届くまでが本当に待ち遠しくって・・・1年以上ぶりに入荷してきた石鹸は、いつも使っていたものよりも少し熟成が足らない感じで、色もやや薄く、柔らかい感じがしましたが、きっと世界中から「早く、早く!」とのリクエストがあったのでしょう、少し早めに出荷をして、船便に乗せている間も熟成させながらだったのかもしれません。

お客様も、「やっと届いたね~!」「工房が再開してくれて、ほんとありがたいね」「この石鹸がないと、ほんと困る」など石鹸の到着を喜んでくれました。

 

当たり前のように、ずーっと使うことができると思っていたお品が、手に届かなかくなったときに、初めて、継続して作り続けるのことの難しさ、たゆまぬ努力、時には犠牲も払って作り続けていく強い意志があることに改めて気づかされました。

「アレッポの石鹸」は、今ではアレッポでは作られていませんが、今でも「アレッポの石鹸」です。シリアはまだ完全に復興しているわけではありませんが、石鹸が途絶えることなく届くことで、生産者さんたちも作り続ける環境にいられることにホッと安堵し、大切に石鹸を使わせていただこうという気持ちです。

 

夏場はちょっと溶けやすくなるので、お風呂場でお使いの方は、使い終わったら、水を切って、窓際などにおいて乾かしてあげてくださいね。

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Youtubeでもアレッポの石鹸について話しています。よかったらこちらも覗いてみてくださいね!