新しいプロジェクト(その1)

こんにちは、Teebomのイマイナホコです。ここ2週連続で浜松に行ってきました。目的地は、静岡県立文化芸術大学です。浜松市は、日本で4番目に認定されたフェアトレードタウンでもあるのですが、更に文芸大はフェアトレード大学でもあるんです!!

大学には、フェアトレードを学ぶ授業あり、フェアトレードサークルあり、また学内の購買には、フェアトレード商品のコーナーもあります。そして今回私が関わらせていただくのは、コーヒーチェリー(カスカラ)のお茶作りです。

実は去年の暮れくらいから、少しずつですが、この「カスから生まれるプロジェクト」に商品作りの部分にかかわらせていただいているのですが、年度が替わり、新入生が入ってきて、その取り組みも次のステップに進むということで、改めて、今後の進め方など担当の先生とご相談をさせていただきました。

その結果、カスカラを改めて何パターン化焙煎をし、学生たちに試飲をしてもらい、どんな味にしたいかということを再度慎重に検討し、味が決まったら、そこから先の、カスカラの仕入れから、焙煎、パッキング&パッケージング、卸販売・小売販売のすべてのプロセスをTeebomで担当させていただくことになりました。

Teebomではコーヒー豆の焙煎をしています。このカスカラは、コーヒーの木になる実のことで、この中に入っている種(一般的には2粒入っています。1粒のものもあり、それは「ピーベリー」と呼ばれています)がコーヒー豆になります。そしてこのカスカラ、赤くてサクランボのような実なので、英語では「コーヒーチェリー」と呼ばれています。カスカラはスペイン語なんです。

 

コーヒーチェリー(カスカラ)です。赤く完熟した実を収穫し、コーヒー豆を取り出します

ずーっと以前に、アメリカ人の友人から「ドライコーヒーチェリー」をもらったことがあり、アメリカでは、レーズンやアプリコットのようにドライフルーツとして販売されているそうです。甘さがとっても控えめで、ポリフェノールや食物繊維が豊富なのはもちろん、抗酸化成分に富み、鉄分やカリウム、ビタミンAなどもたっぷり含まれているので、健康食品としても注目されているそうです。

そもそも、コーヒーチェリーは私たちがいただく珈琲の製造工程から出る廃棄物だったのですが、珈琲の消費が増えるにつれて、その廃棄物も増えていき、生産地ではなんとかこれを有効活用できないかと試行錯誤していたそうです。

Teebomで販売させていただいているエクアドルは、このコーヒーチェリー(カスカラ)を堆肥として活用し、循環型農業により栽培されたオーガニックのコーヒーです。

カスカラを堆肥にして循環型コーヒー栽培をしているオーガニックコーヒー「エクアドル・ナチュラレッサ」

ですが、有機肥料として利用してもたくさん余ってしまうということを生産地から文芸大の武田先生が聞き、何とか有効に活用できないかと起こしたプロジェクトが静岡文化芸術大学の学生と教員により「カスから生まれるプロジェクト」です。

静岡県内のフェアトレードショップ3店舗(浜松の晴天さん藤枝のアテスエさん、と当店でお取り扱いさせていただいたり、学生が自らイベントなどで販売したりして、お客様の反応や実際に飲んでいただいた感想などを取りまとめ、今年の3月でこのプロジェクトのファーストフェーズが終了。かかわった学生たちも卒業したりと・・・そこで、このプロジェクトを継続的な活動にするため、そして3月までの試験的な販売時にお客様から頂いた声、そして常設している3店舗のフェアトレードショップからの要望などをまとめて、リニューアルをすることになりました。

私も改めて、試験焙煎をしたり、またブレンドをしたして、文芸大の新入生の皆さんと試飲会をさせていただきました。1度の試験会では、「この味で行こう!」と最終決定はできませんでしたが、そこで出た課題を味に反映できるように目下汗を流しているところです。

 

カスカラを焙煎しました。焙煎度合いの違うカスカラをブレンドしてみました。

でやっと、話が最初の紹介部分に戻り、あ~イマイはこんなことをしているのか・・・と少しはお話が見えてきたのではと思います。1つの商品を作るとき、それが生産者の課題を改善するためであり、何とかしたいと強く思うのですが、フェアトレード商品としてお客様に購入させていただくためには、やはり商品(今回は飲み物)としての価値がしっかりとあり、お客様に喜んでいただくことが大切です。マーケットに受け入れてもらい、継続的に購入していただくことが、生産者を応援することにつながり、課題の改善に結びつきます。とても長い長い道のりですが、それをコツコツ積み上げていくのがフェアトレード商品開発です。

私の最も好きなプロセスでもあるのですが、粘り強く、そして楽しみながらできるように、いろんな方と意見交換しながら商品をお店にお店に並べられるように、少しずつ進めていきたいと思います。

商品化までもう少しです。お待ちいただいているお客様もいらっしゃると思います。楽しみに待っていてくださいね。

カスカラ・プロジェクトについてYoutubeTEEBOM’S VIDEOでもお話させていただいていますので、こちらもぜひご覧ください。