こんにちは、フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。

Teebomでは、フェアトレードやオーガニックなどの社会課題や環境に配慮した珈琲豆を自家焙煎してお客様にご提供させていただいています。15年前にお店を開店した当時のお取り扱い豆はわずか4種類。そのうちの1種類が『ルワンダ』です。

30年前にルワンダで起こったジェノサイドで国民の20%以上を半年の間に失ったこの国は、コーヒーで復興しようと頑張っています。開店からしばらくした時に、在東京のルワンダ大使館でコーヒー講座があり、参加しました。その中で、大使が、『起こってしまった悲しい出来事は忘れることはできないが、お互いが許しあって前に進まなければいけない。そのために、みなで協力してコーヒーを栽培しています』という発言があり、とても記憶に残っています。

ルワンダという国名は『千の丘の国』という意味だそうです。その名の通り、丘陵が続く大地は1年を通じて温暖な気候、コーヒー栽培に適しています。ジェノサイドで多くの男性が命を落としたので、コーヒー生産地では女性が多く活躍しています。丘をいくつも超えて、収穫したコーヒーチェリーを麻袋に入れて加工場まで自転車で運ぶのも女性です。

そんなルワンダコーヒーを、15年前に開店当初からお取り扱いさせていただいていましたが、今回、しばらくお休みとなります。

当店のコーヒーはオルタートレードさんから生豆を購入させていただいるのですが、今年に入ってしばらくしたタイミングで、オルターさんから、2025年のルワンダコーヒーは、あまりに価格が高騰していたため入札が不調に終わり、2025年産のルワンダコーヒーを購入することができませんでした・・・とご連絡をいただきました。

2024年のクロップをこれまで販売させていただいていましたが、それも底をついてしまい、ついに休止をすることになってしまいました。15年間変わらずすっとお取り扱いをさせていただいていましたので、この休止はとっても残念です。

Online Shopでずーっとルワンダコーヒーをお求めくださっているお客様にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいです。

果たして2026年のコーヒーはどうなるのか・・・実は、今年度ルワンダだけでなく、他のコーヒー豆も購入できなかったという連絡を輸入元さんからもらっていますので、今後お取り扱いさせていただけるコーヒーの種類が減ってしまうかもしれません。

気候変動により収穫量が減り、更には長引く円安の影響で、日本円の価値が下がってしまっている昨今、コーヒー以外の商品も入札・輸入することが厳しくなってきています。

今回は、ルワンダコーヒーの休止のご案内でしたが、今後このような残念なお知らせが増えるかもしれません。連日お米の価格のことがニュースで取り上げられていますが、ほかにもいろんな問題が起こっています。コーヒーはお米と違って生活必需品ではありませんが、でも、コーヒーのない生活なんて・・・悲しいですね。

来年は購入・輸入できるのかまだ定かではありませんが、希望を捨てずに、お店を続けて待とうと思います。ルワンダファンの皆さんも、ルワンダコーヒーを忘れず、私と一緒に待ってくださいね。