こんにちは、Teebom店長のイマイナホコです。
2月19日(日)の午前中に山形県鶴岡市で、好きなことで地域を盛り上げるソーシャルビジネスを展開しているのナリワイALLIANCEさん主催の講座を行いました。タイトルは「フェアトレードで世界をのぞいてみよう!」
実は、なかなか参賀者が集まらず、主催の皆さんはご苦労されたようす・・・そうなんです。フェアトレードってまだまだ関心が低く、講座に参加してくださる方は、すでにフェアトレードを知っていて、商品を購入したり、応援してくださっている方・・・講座を行うと毎回そんなジレンマに陥るのですが、でもせっかく貴重な日曜日の時間を使ってくださるのですから、一生懸命つとめさせていただきました。
2時間のプログラムは、
・フェアトレードの定義やフェアトレード行われるようになった背景などの説明
・最近よく聞こえてくるSDGsとの関連性
・私がいっしょにモノづくりをしているフェアトレード生産者グループの紹介
・フェアトレードのチョコレート&コーヒー/紅茶/ハーブティーの試食
・世界のスーパーマーケットをのぞいてみる”フェアトレードをさがせ”
・一消費者として、私ができること
などについてお話させていただきました。
参加してくださった方は、もれなく、フェアトレード知っていて、すでに商品を購入したこともあって、もっと多くの人にフェアトレードを知ってほしいから家族や友人にフェアトレード商品をプレゼントしたり、フェアトレードについてお話をしてくださっている方でした!
少人数の参加でしたが皆さんとても熱心に、また積極的に講座に参加くださいました。
最後に講座に参加した感想や質問を頂戴しました。
『フェアトレード商品を家族や友人などにプレゼントして、少しでも関心を持ってほしいと思います。でも、「おいしかったよ」とは言っていただけるのですが、その先の『商品を購入する』という行動を起こしてくれる方がなかなかいません。とても大切なことなのに、とてももどかしいです。どうしたら行動を起こしてもらえるようになるんですか?』という質問。
私は答えは・・・
『まずは、このように積極的にフェアトレードを知ってほしい、広めたいと孤軍奮闘してくれていることに感謝です。
私も開店当時は、『フェアトレードは本来は当たり前のことなんだから、フェアトレード商品を購入することは当然なんだ!』と思っていましたが、店頭に立ってみて、それはとてもとても困難なことなんだと知るのに、さほど時間はかかりませんでした。
消費者として何を購入するかはその人の価値観を示すものです。ブランド商品が好きな人、キャラクターものが好きな人、とにかく安いものが好きな人、そして日本人に多いのが、みんなが持っているものだから・・・という個々の価値観により選ぶ・購入する商品が異なるので、その価値観を変えることって、とても難しいことなんです。でも、あなたが商品をプレゼントして、フェアトレードをご友人やご家族に教えてあげたことで、もしかしたらいつか、「フェアトレード商品、買ってみようかな・・・」と行動を起こしてもらえるかもしれません。
と、ちょっと消極的な答えでした。自分自身でも長くお店を続けてきて、弱気になってしまったかな・・・と中途半端な感じは否めない気持ちはありましたが、自分の価値観を押し付けることはできないし・・・。
そしたら、講座が終わった後、主催メンバーの方と、事務的な話をしていたところ、おひとりの方が、
『もう待ったなしなんですよね。気候変動による影響、格差社会・・・様々な社会的課題が深刻さを増すばかり、SDGsとはよく聞こえてきても、実際は何をしているのか、全然見えてこない・・・フェアトレードを選択してください!ってもっと訴えていかないと・・・』と
私は、ハッとしました。その通りです。学校教育でも取り上げられているけど、生徒や学生たちは、世界の貧困や児童労働が自分たちの暮らしとつながっていると理解するには至っていません。島国だから世界のことを想像することが難しい・・・なんて言い訳している暇はないんです。
目を覚まさせてもらった感じでした。私は、フェアトレードショップを運営していて、もっと多くの人にフェアトレードを知ってほしいし、商品を購入してほしいと切に思っているのに、なんだか中途半端なことをいってしまったな・・・私がこんなんじゃ、フェアトレード商品を選んでくれる人は増えないよ!!!
気持ちを新たに、これからはどんどん推していこうと思います!ただ、私の活動は草の根、ボトムアップです。せっかく「フェアトレードタウン」という、行政上げてフェアトレードを応援してくれる仕組みがあるんだから、トップダウンからのアプローチも必要だと思います。
ヨーロッパやアメリカではなんと2,222の街がフェアトレードタウンになって、フェアトレードを街を挙げて推進しています。日本では、熊本市、名古屋市や浜松市などわずか6つの市のみです。いずれは静岡市もフェアトレードタウン認定を受けてほしいし、日本国内にたくさんのフェアトレードタウンが誕生してくれるといいな~と切に思います。
今回の講座では、たくさん学ぶことができました。山形県鶴岡市のナリワイALLIANCEさんのおかげで、貴重な体験ができました。ありがとうございました!
この内容はYoutubeでも話していますので、ぜひご覧ください。