フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。
1年に一度、だいたいこのくらいのタイミングで浜松の静岡県立文化芸術大学に行きます。今年は、昨日(7月11日)でした。目的は、フェアトレード論と言う授業の一コマに参加させていただくんです。

これまでは、フェアトレードショップの店主として・・・とか、フェアトレードに関わることになったきっかけや思い・・・とかを静岡県内で私と同じくフェアトレードショップを営んでいる藤枝のアテスエさん浜松の晴天さんといっしょにゲストスピーカーとしてそれぞれお話をさせていただいていました。

昨日の授業は、これまでとはちょっと異なり、フェアトレードそのものではないのですが、フェアトレード店で比較的よく取り扱われている「ビッグイシュー」についてでした。参加したのは、ビッグイシュー静岡読者会の世話人大滝さんと浜松の晴天さん、それに私。大滝さんは認定NPO法人ビッグイシュー基金のボランティアもされていて、静岡県内では一番ビックイシューに深く、長くかかわっていらっしゃる方です。

大滝さんのプレゼンが主となった今回の授業は、私にとっては、聴講生のような感じで、とても興味深く大滝さんの説明を聞かせていただきました。

なぜ、ホームレスになってしまうのか、ホームレスから脱却するにはどれだけ大変なのか?
「ホームレス」と言う人はいないんです。家がないという状態を表す言葉なんです。
自助が最初ではなく、公助そして自助、共助と言う順序が適切ではないのか?
ビッグイシューの活動は、何度でもやり直せる社会にすること!

などなど、非常に重みのある貴重な言葉をたくさん知らせていただきました。

更に、武田淳教授が、日本のシングルマザー家庭の貧困についても触れてくださり、ホームレスだけでなく、日本社会全体の構造的な課題についての気づきがたくさんあったとても素晴らしい授業でした。

実は、大滝さんが、「学生にこれまでにビッグイシューを読んだことがある人?」と授業の始めに質問をしたとき、挙手した学生は「0人」でしたが、授業が終わるな否や大勢の学際がテーブルに並べてあったバッグナンバーに駆け寄り、手に取って読み始めてくれたことに、私は、「大滝さんの言葉が学生たちに届いたんだな~」と言うことを実感しました。

これを機会に学生さんたちにもぜひビックイシューに興味を持ってもらえたらうれしいです。ビッグイシューは雑誌としてもとても内容が豊富で読み応えのある記事が毎号たくさん掲載されています。

ぜひ、手に取って見てください。静岡県内では、浜松市の晴天静岡市清水区のアートブックショップ・りぶらりおと私のお店Teebomで販売しています。