こんにちは、Teebomのイマイナホコです。フェアトレードショップを始めてもうすぐ15年。最初はどうなることやら・・・不安も大きかったのですが、信念の塊でここまで続けてきました。そして何よりも欠かせないのはお客様!フェアトレードを知って、理解して、そしてフェアトレード商品を購入いただき・・・お客様がいらっしゃらなければ、どんなに頑固な私の信念も貫き通すことはとても無理。
今日のブログでは、お客様ともお品とも長いお付き合いだからこそ生まれる、うれしい出来事について、シェアさせていただきます。
ここで紹介する2つの商品はもう10年以上前に購入していただいたお品です。
バングラデシュの伝統刺繡のノクシカタのミニポーチ!年末にお客様が「ついにファスナーが壊れちゃって・・・」と。私が洋裁できればファスナーの付け替えをさせていただくのですが、あいにくミシン、糸と針との相性が悪く・・・そこで、「お直しをしてくれるお店に聞いてみて!」とお願いしました。
そして先日、そのお客様が再びご来店くださり、「直ったよ。ファスナー快調!」とポーチを見せてくれました。お客様曰く、『このサイズ感とポケットティッシュが入るのがよくって、気に入っているので、使えるようになってよかった』とのこと!
上の写真がそのポーチ!10年以上使っていただいているとは思えないほど、きれいです。まだまだご愛用くださいね!
そして2つ目は、インド、シャンティニケタンの山羊革クラフトのボストンバッグ。こちらもお品も先に紹介したノクシカタのポーチと同様に10年以上前にお求めいただきました。ユニークなメガネ柄が楽しく、また使いやすくちょうどいい大きさで、当時はとても人気でした。今でも当店では山羊革クラフトの商品をお取り扱いさせていただいていますが、メガネケースやお財布などの小物だけです。
10年以上継続して使ってくださっている山羊革のバッグは、よく使うハンドルやファスナーの開閉部分がやや擦り切れてきましたが、まだまだ現役でお使いいただけるGood condition! 乾燥している冬場は、時々でいいので、油分を少し表面に塗布してあげてください!とお願いしました。
以前、商品作りをしてくれているインドやペルーの生産者グループの人たちに「品質の改善と向上」についてディスカッションをしたときに、「買い換えてもらわないと、新しい商品が売れない・・・品質を上げることはいいことだけど、それで仕事がなくなったら・・・」と不安の声がありました。その時に、私は、彼らに『お客様との信頼関係を構築するのが仕事を継続するために最も大切なこと。よいお品に出会えたとお客様が感じてくださったら、きっと必ずそのお客様はお店に戻ってきてくれるし、自分のものだけでなく、プレゼントに選んだり、誰かに進めてくれたりするから、仕事がなくなることはないはずだよ』と彼らに話しました。生産者の皆さんはその言葉を信じて、一生懸命よい商品を作る努力をしてくれています。
たくさんのモノは売れないけど、気に入って長くご愛用していただくことがうれしいし、それがお客様との信頼関係の証なんだとしみじみ感じています!
我こそはというお品がありましたら、ぜひ見せてください~!!