こんにちは、Teebomのイマイナホコです。静岡はすっかり春模様。駿府城公園も桜で全体がうっすらピンク色のような感じです!皆さんのところはいかがですか?

さて、今日のブログでは、先日(3月18日)に開催されたカレーズの会の『アフガニスタン現地視察報告会』の様子をお知らせさせていただきます。

コロナがようやく終息の兆し、カレーズの会の理事長、レシャード先生が3年ぶりにアフガニスタン視察を行いました。今回は、北海道パレスチナ医療奉仕団の猫塚先生、ペシャワール会の村上先生、長年アフガニスタンをテーマに撮影をしている写真家の内堀さんにもご登壇いただき、今のアフガニスタンを伝えていただきました。

静岡県福祉会館シズウェルの会議室を借りて報告会を開催しました。会場は参加者の皆さんでほぼ満席でした

報告会の前に開催された理事会で現地での活動状況を踏まえた成果や課題などを話し合い、私が最も深刻だと感じたのは、子供の栄養不良検査結果でした。この冬(2022年10月から2023年2月)に、クリニックを受診した子どものうちの約2割が栄養が不足している状況で、前年の2倍ほどに増えてしまっていると言うことでした。

子どもの上腕周囲径の測定による栄養不良検査のデータ

カレーズの会では、夏の募金を活用して、特に栄養状態が悪い母子に対して、小麦粉・油・ナッツなどの食糧配布をはじめたのですが、私たちが行っているのは、クリニックを訪れた母親や幼児に対してのみで、支援がとても行き届いているとは言えない状況です。

クリニック食糧パックを受け取る母親

そして、カレーズの会のもう1つの活動、教育ですが、定員が600名の学校になんと1684人が通学しています。先生は32名。朝8時から10時まで、10時から午後1時まで、そして1時から4時までの3部制です!何もかも不足している状況ですが、それでも子供たちは学校に行きたい、勉強がしたいんです。

学校で授業を受ける子供たち

教室が大幅に不足しているため、子供たちは、テントの中で授業を受けています。机や椅子がない教室も多数あります。子供の中には、筆記具やノートが購入できない子がいるので、持っている子が自分のノートを破って分け与えてあげたりしているそうです。そこで、レシャード先生たちが子供たちみんなにノートと筆記具をプレゼントしました。

ノートをレシャード先生から受け取る子供たち

今回、4人の先生たちがアフガニスタンを訪問され、現地の様子を伝えてくれました。こんなことがあったそうです。

視察途中で昼食をとっているときのこと。先生たちがブランケットを広げ、車座になり、パンや魚の揚げ物を食べていると、遠くにいる子供たちがこちらじーっと見ている。そこでレシャード先生がその子供を呼んで、『これを食べなさい』とパンと魚を与えると、喜んで食べたそうです。その様子を見ていて、食堂のスタッフが、『食事を子どもたちに分け与えるのはやめてください』と先生たちのところに言いに来たんだそうです。そこで、レシャード先生が『私たちが購入した食べ物なんだから、いいでしょ。子供たちはお腹が空いているんだから・・』と言うと、その食堂のスタッフが、『いやそうじゃなくって、残り物が私たちの食事になるから、全部分け与えてしまうと、私たちの食べるものがなくなってしまうんです』と悲しい顔をしたんだそうです。

レシャード先生の報告を熱心に聞く、参加者の皆さん

その話を聞いて、私は言葉が出ませんでした。日本では、毎日多くの食品が賞味期限切れなどで廃棄されています。世界には、満足に食事ができない人達が大勢いるんです。どうぞこんな子供たちが一人でも少なくなるようにカレーズの会をご支援ください。様々な支援方法があります。詳しくは、こちらを参考にして下さい。ご支援、よろしくお願いいたします。