こんにちは、Teebomのイマイナホコです。
少し前になりますが、母校の静岡県立静岡東高校(以下東高)で、出前授業をしてきました。NPO法人しずおか共育ネットワークさんからの依頼で、東高で行っている東陵セミナー(1年間通して1つのテーマを学ぶ総合学習)で、私が行っているフェアトレードの活動とSGDsを絡めたお話をさせていただきました。
「1年生のどこかにクラスでお話をしていただきます」とだけ聞いて、いつものように、資料作りを進め、前回吉原高校で好評だったZoomによるフェアトレード生産者グループのコーディネーターとつないだ会話も入れるようにに準備しました。

SDGS(持続可能な開発目標の17のゴール)

SDGsの17のゴールのうちのどれか1つをクラス単位で選んで・・・という内容を聞いたのは、当日、学校について1年生の学年主任の先生から聞いて、初めて知り・・・あれ、私、大丈夫かしら・・・・?と少し不安になりました。

そうこうしているうちに、私がお邪魔するクラス委員の生徒さんが、わざわざ待機している会議室まで来てくれて、彼らの教室へエスコートをしてくれるとのこと!私が在学中は確か1年生は1階か2階だったかな・・・と思い、生徒さんについていくと、「あっ、すみません、4階なんです」とのこと。彼らは身軽に足早にどんどん上がっていくので、私は遅れないように必死についていきました。入口ではクラス担任の先生が待っていて、教室内に案内をしてくださったのですが、ちょっと息が切れてしまい・・・アタフタ💦💦💦

PCやプロジェクター、それからZoomの設定等を先生や共育ネットワークの方に手伝っていただき、準備OK、いよいよ授業です。

フェアトレードのこと、児童労働のこと、私が日頃いっしょに仕事をしているフェアトレード生産者グループのことなどを話し、生徒さんたちは熱心に聞いてくれていました。そしてインドのフェアトレード生産者グループMESHのデザイナーのシャーマラがZoomで登場!MESHのVisionやMission、それに生産者グループがフェアトレードによりどう変化したかというフェアトレード・インパクトについて話してくれました。彼女の言葉には、彼女自身が日々取り組んでいることなので、説得力があり、私は通訳をしなくてはいけないのですが、ついつい話に引き込まれてしまい、「ああ、ちょっと待ってね、要約するから」なんて場面も💦💦

ZoomでSyamalaとつないでいる様子

Teebomを運営していく際に、私が大切にしている2つのSGDsのゴールがあります。1つは、17.パートナーシップで目標を達成しようです。これは、フェアトレード生産者グループと協力し、信頼性も基づいたパートナーシップで、良い商品を作り、目標(生産者が抱えている社会的課題の改善)を達成していきたいと!

SDGs17番目のゴール

そして2つは、12.つくる責任、つかう責任 フェアトレード商品と言えども、バッグやポーチや衣類や、さまざまな雑貨などを作っては販売をしています。やみくもに作るのではなく、やみくもに販売するのではなく、生産者が丹精込めて作ったものを、大切に使い、使いきることが大切と考えています。古くなったら、修繕できる、素材をリサイクル&アップサイクルして新しいアウトプットを作り出す。こんなことが大切かと思っています。

SDGsの12番目のゴール

さあ、この2つのテーマが果たして、クラスのみんなが選んだテーマと合致しているのか・・・あら~よかった!みんなが選んだのは12番だったのです。ちょっとホッとしました。

約40分の持ち時間を終え、質疑応答へ…今どきの高校生は、質問してくれるのかしら・・・とちょっと心配だったのですが、とてもいい質問がいくつもありました。少し紹介します。

インドではフェアトレードはどのように理解されていますか?フェアトレード商品を購入する人はいますか?

フェアトレードは開発途上国の生産者たちを守るための活動として始まりましたから、原則、途上国(南側)で作ったものを、先進国(北側)で購入するという仕組みです。ただ、ここ数年は南南貿易と言って、と南の国で作ったフェアトレード商品を南の国でも購入して貧困や格差などの社会的課題を改善しようという取り組みが始まっています。
この点について、シャーマラは、「MESHもショップを持っていますが、価格だけを見て『高い』と言われることがありますが、なぜこの価格なのかと説明をすると理解をしてくれる方も増えてきています。

SDGsの取り組みを起業などでも進めているようですが、まだまだ本気に取り組んでいるところが少ないようで、このままでは目標を達成できないのではと感じています。それはどうしてだと思いますか?

(シャーマラが回答してくれました)私は専門家ではないけど、SDGsへの取り組みは国や地域でも大きく異なっているようです。私は海外のフェアトレード商品のバイヤーさんたちとやり取りをしていますが、ヨーロッパのバイヤーは、「生産者の仕事をする環境や報酬についてとても関心を持っています。国によってはまだSGDsについてよく知られていないところもあるようなので、まずは広く認知をしてもらうことが大切かと思います。17のゴールを一人一人が自らのこととして考え行動できるようになることが大切だと思います。

その通りですよね。自分には関係のないこと…何をしていいのかわからない…って人も多いかと思いますが、そんな人にはフェアトレードを応援してもらうのがよいのでは!フェアトレード商品を購入することで、社会的な課題(SDGsのゴールと同様)の改善・解決へ貢献ができるんです!

母校を訪問したのは、卒業後初めてでした。3年間毎日自転車で通った学校なのに、なぜか場所が分からず、ナビに頼る始末(汗&笑)
私が19期、担当したクラスのみんなは59期!?!彼らにとっては、え~~何19期って???って感じだったかと思いますが、私はとてもいい時間が持てました。

Teebomのお店の全景