こんにちは、フェアトレードショップTeebomのイマイナホコです。

今日は2月14日、日曜日&バレンタインデーですね。フェアトレードのチョコレートを大切な方や、お世話になっている方、友達、家族と、それから大切な自分にプレゼントで贈ったり、みんなで食べたり・・・楽しくお過ごしください!

さて、今日のブログでは、書こうか書くまいか、悩んでいたのですが、私の頭の中からずっと離れないので、思い切って書くことにしました。

私は、地元の大学で非常勤講師をしています。今年はコロナ禍のため、リモートで授業をしました。
私のライフワークでもあるフェアトレードについて、具体的な事例をあげながら、またできるだけフェアに話すようにしています。その中で、「児童労働」については、特に時間を割いて、説明をしています。と言うのは、私は絶対に児童労働はいけないと思っているからです。国連やユニセフでも盛んに言っていることですが、一向になくならない「児童労働」・・・

写真は国際労働機関(ILO)のHPより

いろんな角度から「児童労働」について触れていますが、ある学生が

『児童労働は、途上国が発展するために必要な過程。働き手として必要だから途上国の人はたくさんの子供を産む。』と言う趣旨の発言をしたんです。自分の意見を言ってくれることは、とてもよいことだと思います。

でも・・・

珈琲、カカオ、バナナ、紅茶・・・などの農園で働く子供たち、使用人として家事労働に従事する女の子、先進国が開発した小型化された武器を持つ少年兵・・・多くの子供たちが強制的に働かされている状況。世界には、親元を離れ、学校にも行けず、友達と遊ぶこともできずにいる労働に従事している子供たちが国際労働機関(ILO)のデータでは、日本の人口よりも多い1億5200万人(2016年)もいるんです。しかも児童労働としてカウントされる子供の年齢は、5歳からなんです。幼稚園の年中さんの子供が働き手として扱われるなんて、とても許されることではないと思っています。

フェアトレードのルールのには「児童労働、強制労働を禁止」が明確に定められています

子どもの権利条約は、子どもの生存、発達、保護、参加という包括的な権利を実現・確保するために必要となる具体的な事項を規定しています。

写真は国際労働機関(ILO)のHPより

自身の意見を話してくれた学生に、私が実際に見たこと、体験したことを話しました。

毎朝、雇われている家の同い年の女の子のカバンとお弁当を持って、リクシャーに乗る彼女の後ろを歩き、学校の門の前でカバンとお弁当を彼女に渡し、自分は仕事があるので、そのまま踵を返し雇われている家に戻り、洗濯、掃除、子守りをしている6歳の使用人の女の子のこと。

少年兵としてゲリラ戦を戦う13歳の男の子。自分は家族のために戦っていると胸を張っているが、本当は、学校で勉強したい・・・と打ち明けてくれた。

でも、その学生の考えは変わりませんでした。あくまでも発展していく過程で児童労働は必要なことだと・・・

写真は国際労働機関(ILO)のHPより

このことがずーっと頭の中というか、胸の中でモヤモヤしていて、私の話に説得力がなかったのか、現実のこととして受け止めてもらえなかったのかと考えています。

私は、日本に生まれ育って、何不自由なく暮らしていることがとてもラッキーな状況だと思っています。
もし、内戦地域で生まれたら・・・もし、劣悪な環境のスラムで生まれたら・・・と想像してみてください。

今の暮らしがとてもありがたく思えませんか?そして、5歳にして働かなくてはいけない状況の子供がいることに心が痛みませんか?どうしたら、そんな子供たちがいなくなる世界になるか、ちゃんと考えて行動していきたいと思います!

そして、来年の授業の時に、もっとちゃんと伝えられるように準備したいと思います。