スリランカからセイロン紅茶が届くまで

こんにちは、Teebomのイマイナホコです。

今日は5月8日、第2土曜日・・・ということは、『世界フェアトレード・デー』でした。

私の日々は、フェアトレードだらけなので、「毎日フェアトレード・デー」なのですが、せっかく1年に一度の記念すべき日なので、今日は、私が長年滞在したスリランカの紅茶の話をさせていただこうと思います。

スリランカには、青年海外協力隊で2年、そのあと、日本の企業の駐在員として8年半ほど滞在していました。日本にいた時は、あまり紅茶を飲むことはなかったのですが、スリランカでは朝も、昼も夜も紅茶。紅茶三昧でした。

そんな紅茶大国ですが、実は、スリランカ国内で流通しているのは「ダスト」と呼ばれる紅茶。「ダスト」は、「ごみ」や「塵」という意味の英語です。ですので、紅茶にはあまり香りもなく、ミルクとお砂糖をたっぷり入れて飲むのが一般的です。

なぜ、ダストなのかというと、紅茶は、英国植民地時代に、英国に輸出するために始まった産業で、当時はプランテーションで大規模栽培をされていました。それが、独立をした後も、その流れは変わらず、素材を生産するのはスリランカ、そして、ブレンドして、香り付をして、きれいなパッケージに入れて販売、輸出するのは英国という仕組みは残ったまま・・・それでも産業が乏しかったスリランカでは貴重な外貨を獲得するための換金作物ですから、どれだけ安い価格で買われようとそれに従うしかありませんでした。

更に、プランテーション内で働いているのは、英国植民地時代に南インドのタミルナドゥから連れてこられた労働者。なんと2004年まで、彼らは国籍を持たない状態でした。ですから、プランテーション以外の場所で暮らすことも、学校に行くことも、働くこともできませんでした。何世代にもわたって、プランテーションの中で一生を終えるんです。

そんなことを知ったのは、スリランカで暮らすようになってから・・・休みが取れると高地の茶園へよく遊jびに行っていました。急な斜面のお茶畑にお茶摘み(ティープラッカー)の女性たちが手摘みをしています。背負ったかごに手際よく積んだ茶葉を投げ込んでいます。午前中25キロ、午後25キロ、これがノルマ。1キロ増えるごとにボーナスが出るそうです。みなよく手を動かして仕事をしています。私がカメラを持って近くに行くと、「写真を撮って!」と言い、私が写真を撮ると、「1ドル!」と手を出してきます。観光客相手にやっているちょっとしたお小遣い稼ぎなのでしょう。

そんな彼女たちは、朝から晩まで働き、プランテーションの中にある長屋で暮らし、家に帰ったら、水汲みから洗濯(もちろん手洗い、洗濯機などありません)、家族の食事作り(これもガスなどないので、ココナッツの殻や薪を燃やして煮炊きをします)加えて、子供たちの世話もみな女性の仕事です。経済的にもとても苦しいだけでなく、夫からの暴力(DV)の被害も多く、またこれらのストレスによるためか、アルコール依存症になる女性も増えているとのこと。

そんなプランテーションで働く人たちが、少しでも安定した健やかな暮らしができるようにとフェアトレードによる取引を行っているのが私が紅茶を購入しているGreen Field茶園です。仕事の環境だけでなく、何かとストレスが多い茶園の労働者に対して、フェアトレード・プレミアムを活用し、茶園の従業員とその家族や地域の人たちが使えるカルチャーホールを作り、みんなで集まって、歌や踊りを楽しんだりと憩いの場になっています。

更には、茶園で働く子供たちへの教育の支援も行っており、これまでに2名の子女が大学で学ぶ機会を得ることができました。

とても素晴らしい成果だと思います。また、Green Fieldの紅茶(スパイス、ドライフルーツなども)はすべて有機栽培されていて、働く人にも、環境にも、それをいただく私たち消費者にとっても安心・安全を提供してくれています。

先のブログでも書きましたが、コロナの影響で、納期がかなり遅れてしまいましたが、3月末に待望の船便が届き、Teebomの紅茶は現在、フルラインナップにて販売させていただいています。インド洋の真珠と呼ばれたスリランカの高地で作られているフェアトレード&オーガニックの紅茶!ぜひお試しください。茶園で働く人たちがさらに笑顔になってくれると思います!